さよなら、子宮筋腫

子宮筋腫と子宮をとった記録

退院から12日後(術後22日)

この日もやっぱり、お腹はピキピキしていた

 

本日、とうとう職場復帰する

まあ、ダメそうだったら明日は金曜なので休めばいいし、一応、行ってみることにした

(註:勤務先は月~金が出勤日。ホワイトカラーの、フツーの会社)

午後、会社に行くことになっているので、午前中はマツエクをやりにいく

というか、退院してすぐに予約していたw

やっぱ、素まつげと植毛まつげでは、上げ度や長さ、ふさふさ感がまるで違う

徐々にエクステが取れていくと、素まつげに物足らなさを感じてしまっていた

 

入院前に行った店と違うところに行ってみたけど、、うーん、デザインが…

なんか、コレジャナイ…

まあ、キレイには仕上がっているので、諦める

とりあえず、みすぼらしさはなくなっただろう

入院でやつれた姿を、職場で見せるのはいただけない

ワタクシにも、多少の見栄や威厳、立場やプライドがある

小奇麗なマキシワンピースをまとい、昼に行くことにする

職場にどら焼きを買いたかったので、広小路のうさぎやへ向かう

日本橋の方が好みだが予約しておらず、この時間だと買えるか怪しかった

(お気付きでしょうが、私はどら焼きも好き)

 

どら焼きをゲットしたあと、近隣にある鳥料理店へ行き、ランチの親子丼を食べる

有名らしいが、この店の親子丼は玉子がふんだん

生玉子感が強いので、苦手な人には向かない

親子丼というより、ほとんどTKGである

人形町の元祖と比べると、さっぱり食せる(あっちはかなり甘い)

 

全部食べるには量がキツかったが、どうにか胃に収め、店を出る

もうね、秋葉原まで歩く気力はなかった…暑いし荷物も重いし疲れたし

やっぱりね、まだまだなんです

私の脳内乗換案内アプリは素早く検索し直し、新経路の末広町を目指す

そこから1回乗り換え、勤務先の最寄り駅に到着する

どら焼きとお菓子を手に、駅から職場まで歩く

ようやく、前を向いて歩けるようになっていた

 

1ヶ月ぶりじゃんwww

懐かしすぎるwww

 

事務所に着くと、室内に変わりはなさそうだった

多少、他部署の同僚からの奇異なものを見るような視線を感じつつ、自分のデスクに向かう

とはいえ、いつものスピードはなく、よろよろと歩くのだが

同じ部署の人や総務部の面々に迎えられる

 

安心してください、脚生えてますよ

 

部署の同僚に礼を言い、どら焼きを配る笑

総務部に復帰のしるしと菓子折りを渡す

社長や取締役と、話をする

それから、メールや書類の整理をする…

 

実際、出社だけならできたんですよ、今週から

ただ、会社まで行くことはできても、就業は無理だった

つまり、ずーっと座って仕事をする体力や集中力があるかってこと

出社するだけで、ものすごい疲れてしまっただろうなって

この日、4時間会社にいたけど(半分くらいはあれこれ話をして終わったが)、まあまあしんどかった

復職したことを主要取引先や地方の人に伝えるのは先延ばしすることにした

本格復帰は、来週になるだろう

 

流石に3週間以上休んでいたので、私が入院したことは社内中、知っているようだった

(大きい組織ではないので)

私の口から入院することを伝えたのは数名、手術はもっと限られ、何の手術か知っている人はもっと少ない

「大変だったね~」とか「大丈夫~?」と聞かれても、面倒なので「まあまあ」としか答えなかった

そう聞けば、私が喋ることを期待したのだろうが…ペラペラ話すことではないし、同情されるのも面倒だった

 

子宮を失ったわけだが、何故か、まだ後悔とか感傷みたいな気持ちが出ていない

かといって、幸福感があるわけでもない

心の奥底では何か思うところがあるのだが、沈んでいて浮いてこない

掬い出す方法が分からずにいる

そんな心持ちだった