さよなら、子宮筋腫

子宮筋腫と子宮をとった記録

入院8日目(手術から6日後)

夜勤の看護師が放っておいてくれたので、この日が最もよく眠れた

朝、最後の採血

この採血、何を調べていたのか結局知らされずじまい

 

朝の回診のとき、一向に脚の痒みがよくならない私を診てC&D先生(B先生は火曜不在)は「今日、皮膚科の医師が病院に来るから、後で診てもらいましょう」ということになった

B病院はいわゆる総合病院だが、正しくは総合病院ではない

一般人が大病院と言って思いつく診療科の全てがあるわけではない

例えば、私がお世話になっているのは婦人科だが、産科はない

そして、皮膚科もない

 

そして、バイト風情の若い皮膚科医が現れた

普段は美容整形外科にいそうな雰囲気の女医さんである

キンダベートでは話にならないので、別のステロイド剤を処方すると

そして、オロパタジンを倍量服用するように言われる

確か、アレロック自体、結構強めの薬のはずだけど…倍量ですか…

 

昨日まで独りきりだったが、この日、病室はいきなり満床になる

極端だなぁ

向かいの方が早速、昼寝でプチいびき…先が思いやられる

向かいと隣の人は明日、婦人科の手術を受けるよう

斜向かいの人は、子宮がんの抗がん剤治療っぽい

1週間も入院していると、この病棟ではまあまあの古株になる(混乱を来たしている老齢者を除く)

というのも毎日毎日ヒマすぎて、病院内を徘徊しているから、病室の名札を見て人の出入りを覚えてしまっていた

多少、頭を使わないと、社会復帰できるか心配で

だから「徘徊仲間のあの人、退院したんだなー」とか、「あのキラキラネームの子、手術だわ」とか一人、思っているのであった 

ということで、病室内の人が何の病気でどんな手術で入院したのか、看護師の患者への説明を聞いているとなんとなく把握できた

この頃には傷の痛みはぐっとひいていて、ベッドの出入りも楽になっていたし、多少の寝返りもできるようになっていた

食事と風呂と診察を除いて、心底ヒマだったのである

 

ちなみにこの日、一つの謎が解ける

手術後に聞かれた謎の質問「痛みの点数は?」について

あの後もちょくちょく、点数について聞かれていたが、「雰囲気」とか「なんとなく」で回答していた

そして、今日、新患さんがやってきて看護師が「時々、痛みの点数を聞きますので、覚えておいてくださいね」と説明していたのだ…私のとき、その説明なかったんですが!

「6点」が、治療を必要とする痛みの境界らしい

「雰囲気」や「なんとなく」の答えでも、概ね合っていたようだ

  

新たな塗り薬はテクスメテンというもので、調合されたような容器に入っていた

皮膚科医の処方する薬だし、アレロックも倍量だし、流石に治まるはず

この日は週に一度のシーツ交換日で、久々に清潔感のあるベッドで嬉しくなるが、数時間後にはびっくりするほど例の埃がシーツについていた…

 

ヒマすぎて、院内を35周も歩く

そして入院後、はじめて外(といっても病院の敷地内)を歩いてみる

建物の周りは歩道になっており、そこをぐるっと歩いてみた

この眼鏡に慣れていないこともあったが、久々の下界は床が凸凹で、結構怖かった

 

この日も便が3回出たが、最後のものはようやく固形になった

それまではずっと、くだるもしくはピューレ状だったのである