1ヶ月後検診(術後33日目)
職場復帰して1週間
午前休みでもよかったが…先生、予約の時間が半端です…午後の始業に間に合わないといけないので、この日は有休を取った
あまり無理してもいけないしね
清々しい気持ちで、お久しぶりのB病院へ向かう
入院中は痛々しいオバサンだったろうが、今日の私の見てくれは格段に上がっているはずだ
新たにマツエク着けて、美容室に行って、グレースコンチネンタルのトップスにカスタニエールのサンダルである
1ヶ月前、ここに入院していたようには見えなかろう
まあ、誰も関心ないだろうけどねー
こちらの、気持ちの問題である
毎度のことながら、どれだけ待つのか分からないB病院のシステムだが、この日も予約時間の30分以内には呼ばれた
すっげー待たされたのは、後にも先にも、初回だけなんだよね…
3週ぶりのB先生は相変わらず、疲れたような困ったような表情だった
(流石の私でも、先生の顔は覚えたよ!?)
椅子に座ると、互いに無言で暫し…この日は呼ばれたから来ているわけで、医師が何か言うのを待つ
「どうですか?」
どうですか?って、何についてどうですか?なんだ???
やっぱ、麻酔ボケが治らないのだろうか…察しが悪くて困る
「どうかと言われましても…まあ、それなりには…仕事は、復帰しましたが…そう言えば、おりものが多いんですよ。なんかこれまでに見たことのない色で」
では、あちらに…となり、コケそうになりながらサンダルを脱ぎ、ズボンとパンツを脱いで内診台に上がる
膣に薬を入れられ、内診は無事に終わった
診察室に戻り、先生が言う
「1ヶ月経って、糸が溶けかけているからおりものが…」
いや、それはないなー
「でも、先生。1ヶ月って。退院して三日目からずっと出てる。…ミルクティーみたいな。しかも結構、量が多くて。子宮がないから、トイレまで堪えられなくて困ってるんです。毎日、パンティライナーがびしょびしょになるくらい。…これって普通ですか?」
そう言うと、先生の顔色はやや曇り、こう言った。
「…木曜日はどうですか?」
「???木曜日の何が、ですか?」
「木曜日、また来られますか?」
うーん、やっぱりボケっとしているようだ
普段は、割と鋭い方なのだが…
「分かりました…何時ですか?」
「何時がいいですか?」
早い方がいいと言うと、では9時で、ということになった
帰る前に、ギリギリ自転車のことを思い出す
今週、また来いと言われるとは思っておらず、ちょっと動揺していたのだ
「先生。昨日、自転車に乗ってみたんです。ただ、漕ぐと、なんかお腹の辺りが変で…それって、どうなんでしょうか」
「それじゃあ、自転車はもう少し様子を見ましょうか…」
基本、B先生は患者の言うことを否定しない派だから
私も、自分の身体のことなので、無理をするつもりもなかった
退院して3週間放ったらかしで、今度はマメに来させるの!?しかも、理由を聞いていないんですが…
多量のおりものは、何かよくない兆候なのか!?
怯えつつ、この日は病院を去ったのでした
そうそう、手術痕に塗るステロイド剤のこと
この日、先生、中の傷は見たけれど、外側の傷には関心がない様子
私も皮膚科の先生にステロイド剤はイラナイと言われていたから、B先生に思い出させるようなことは敢えて言いませんでした