2ヶ月後検診(術後61日目)
台風が近付いているからか、湿気がひどい
朝から蒸し暑く、バス停に着くまでに汗をかいてしまう
おまけに、バスが来たのを確認したところで、パスモを忘れたことに気付く失態…
仕方なく家まで戻り、10分のロスタイム
今日は無理に予約ねじこんでもらったから、待つかもしれないというのに
病院に着いたが、何故か自動予約機が通らなくて、受付でさらに20分のロスタイム
会社には11時に出社すると言ってしまったが…仕事が滞っているので、できれば午前中に始業したい
間に合うかしら…
幸い、2番目に呼ばれ、診察室の中へ入る
「どうですか?」
毎度聞かれるが、なんて言えばいいのか未だに分からない
どう答えたらよいのか…正解が分からない
「はあ、まあまあですね。自転車にも乗れるようになりましたし。…ああ、そう。私、先週の金曜、ちょっと、具合が悪くなってしまって」
「具合、ですか」
「ええ、なんていうか…PMSっぽいというか…生理には、なりませんけど」
「…まあ、そういうことはあるかもしれませんね」
B先生は患者の言うことを絶対に、頭ごなしに否定などしないのだ
「手術受けてからこういう症状になっていなかったんですよ、この2か月間。あと、婦人体温計を計っているんですけど、以前みたく高温期と低温期がはっきりしないんですけど、そういうものなんですか?」
と、いつものように一気にぶちまけると(医師の「どうですか?」の答えに困っている患者にはとても見えないなw)、先生は「じゃあ、内診を…」とおっしゃった
中を見た先生は「消毒だけ」と看護師に言い、どうやら今日は膣剤はナシでOKらしかった
状態がいいということだろうか
そういえば、近頃のおりものシートは以前のにおいに戻っている
ちょっと酸っぱいような
常在菌のなんちゃら菌のにおいだろう
膣剤を入れていると、あのにおいはしない
内診していたB先生は、私に話しかけた
「排卵してますね」
「え?そんなの見て分かるんですか?」
「ええ、はい…」
こっちは脚全開で、それでカーテン越しに医者と会話してるなんておかしなものだ
ようやくこの内診に慣れたのか、痛くはなくなっていた
っつーか、どうしても硬くなっちゃうんだよ、あの姿勢が
その後、エコー検査をされて終了
身支度をし診察室に戻ると、B先生は超音波写真を見せてくれた
何やら黒い影がある
「これ、排卵ですね。右の卵巣でしょう。卵胞ができています」
はへ~そんなことまで分かるのか
恥ずかしいわ
…ということは、身体がやはり元に戻りつつあるのか
多分、この2か月は排卵がなかったんだ…
まあ、卵巣が息を吹き返したようで、よかったよかった
更年期障害の出現を遅らせることができたのだと
「先生、変な質問をするんですけど…やっぱり、性病って罹りますか?ああ、エイズとかは分かります。そういうのじゃないもので…」
こんなことを言っても表情一つ変えず、B先生は答えてくれた
「クラミジアには罹らないですね、菌は子宮につくので。トリコモナスには、罹ります」
ふーん、やっぱり近藤さんは必要ってことですね
これを相手に納得・理解させる必要はあるけれど
だって、子宮がない=避妊しなくていいって思考になるじゃないですか、オトコって
(避妊っていうのもおかしいか。悲しいかな、妊娠はしないのだから)
でも、「ふーん、やっぱりコンドームは必要ですね」とは発言しなかった
高校生じゃないので、口にしなくても分かるだろう
もちろん、先生もそれ以上は何も言わない
「あのぅ、先生?私、いつまでここに来るんですか?」
そう聞くと、次回までです、とのこと
順調ならば、術後3ヶ月までってことか
「じゃあ、次回はまあまあ質問します。多分。色々、聞きたいことがあるので…」
「ええ、どうぞ…」
常に無表情なB先生だけど、たまーに笑みを浮かべるんだよね
数えるほどしかないそれを、診察の最後に見られたのでした
次が、この病院に来るのも最後か~
B先生に会うのも最後だな~
なんか、寂しいわ