B病院で初診を受ける③
先生に聞きたいことは、メモにして用意していた
記憶力には自信がある方だが、持ち時間に制限がある状況だと勝手が違う
やっぱり、仕事は1ヶ月休まねばならないのか?
→最低でも3週間は就業禁止。個人差はあるが、体調が戻るまで1ヶ月はかかると思う
子宮を切除したら、尿もれするのか?
→尿もれする人は、子宮があってもなくても尿もれする。原因は加齢とか出産で筋力が落ちること
セックスしたとき、相手側はやっぱり違うのか?
→「濡れる」体液は主に子宮の入口のところから分泌されるから、濡れにくくはなる
→膣が短くなるし奥(子宮口)がないから、まあ同じとはいかない
セックスしたら、指サックをひっくり返したみたいに脱膣しませんか???
→そういうことにはならないと思うけど
内診のとき痛いのは、大きな筋腫の所為?
→そうではないはず
子宮と卵管を取ったら、卵巣はどこへ行っちゃうの?
→卵巣は子宮から生えているわけじゃないから(落ち着いて考えたらその通りだった…)
この手術を受けることによって起こりうる悪い事態は?
→亡くなるようなことは、まず起きない
→よくあるのは肺塞栓。過去にこの病院の婦人科手術で3件起きた。治療し、いずれも亡くなってない
→肺塞栓にならないよう手術中からフットポンプを装着するし、(私さんは)そもそもそんな年齢じゃないからほとんど心配は要らない
→他にあったのは電気メスを使用したときのスパークで、目に見えないほど小さな穴が膀胱に空き、後日再手術になった1件
このときの私は、子宮切除して最も恐れていた後遺症が「尿もれ」である
子宮切除して月経がなくなってスッキリ!と喜んでいたら、今度は尿もれパッドをするようでは全く意味がない
っつーか、普通に、40代前半で尿もれなんて困るわ!
それが、手術を失敗されて尿もれするなんて論外である
私はアワアワ言った
「それは1件だけで、本当に稀なケースでしたし」
それならいいんだけど…
「というか(私さんは)、尿もれとかならない思いますよ」
なんで!?何の根拠があって!?
「内診で痛いような人は、尿もれはなりにくいですよ」
ああ、そういうことですか…それならよかった
でもさー、痛いのが筋腫の所為じゃないってことは、オペしても痛いってこと?
ホントに!?
手術の曜日は水曜と金曜だそうで、希望を伝えスケジュールを押さえてもらう
どうやら、この病院の他の医師ではなく、目の前にいるB先生が執刀してくれるようだ(簡単な手術だったら、下の医師に回されるんじゃないかと思っていた)
6・7月が私の仕事の閑散期だったから、6月の初めに予定を入れる
入院は約10日と聞いているが長引く可能性もあるし、月初めに設定するのがマストだろう
先生も同じことを説明しようとしたが、必要ないことはまるで聞いていない笑
(意味が分からんwという方は、健康保険について調べてください)
次回は手術の説明をするとのことで、約1ヶ月後に予約を入れてもらう
診察室を出ると、もう通路も暗くなっていた
最後の患者さんがポツンと待っている
ああ…ごめんなさい…私、気付いたら30分以上?多分、45分くらい経っていた…
あわわわわ
(註:私さん=筆者の二人称)